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生物多様性フォーラム/Japan Forum for Biodiversity

日本の民族って?

なごや環境大学共育講座(http://www.n-kd.jp)
生物多様性条約と先住民族の権利
-生態系サービスを守る先住民族の智慧と伝統-

第3回 日本は単一民族? それとも多文化共生?
─ 日本の中の先住民族問題 ─

講師:上村 英明 さん(恵泉女学園大学 教授/市民外交センター 代表)
日時:2010年2月20日(土)
会場:名古屋市市政資料館
企画:生物多様性フォーラム

 今回は、先住民族とは何かという一番基本的なところから説明していただきました。まず、日本に住んでいる民族とは何でしょうと言われて「日本民族???」。日本の戦前の教科書には、日本には大和民族とアイヌ民族がいるとの記載があるそうです。自分は大和民族だったのか、今まで意識したことがなかった・・・。次に、「開発」と「開拓」の違いは何でしょうと言われて、また「開墾するかどうかかな?」。北海道もアメリカ西部も「開拓」という言葉が使われていますが、「開拓」という言葉には未開なものを文明化するという意味が含まれているとのこと。
P2207439.gif先住民族とは、1.植民地化された(自らの意志で「国民」となっていない)2.自らの将来のために、文化や伝統を次世代に伝える意志がある 3.土地や資源、領土の概念を持っている − 民族だそうです。(注:2009年の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会報告書」によると、「一地域に、歴史的に国家の統治が及ぶ前から、国家を構成する多数民族と異なる文化と アイデンティティを持つ民族として居住し、その後、その意に関わらずこの多数民族の支配を受けながらも、なお独自の文化とアイデンティティを喪失することなく同地域に居住している民族である」)
日本の植民地政策により、アイヌモシリは北海道となり自然は次々破壊され、アイヌ民族は日本国民となり文化を奪われ、理由のない差別が始まった。歴史を追っての解説はわかりやすく、自らの文化=暮らし方の全てを否定されることがどういうことか、実体験はなくてもその恐ろしさを少し想像できました。

生物多様性条約は、先住民族の伝統的な知識・工夫・慣行(=文化と言い換えられると思う)の保存、維持を謳っています。生物多様性の保全には、その地域で培われた伝統的知識や慣行が不可欠であり、その多くは先住民族やその地域の社会・コミュニティが保有しています。上村さんは、その地域の知識に気づかず他の地域の文化を移植しようとするような、「そういう(知識や文化などに対する)概念を持たない人」の怖さについても言及されました。
先住民族の中には、国に認められていない民族も、特にアジアには多くあり、そのような民族の代表も生物多様性条約COP10に来るでしょう。彼らが求めるものについて、直接何か働きかけができるわけではありませんが、今回の講座を通して良かったのは、整理された情報を得ることによって、先住民族という今までほとんど全く触れることのなかった一つの世界に対して、珍しいものに対する好奇心の代わりに、尊敬・尊重する気持ちを実感として持てたことだと思っています。(tomo)

先住民族がいなかったらどうなる?

なごや環境大学共育講座(http://www.n-kd.jp)
生物多様性条約と先住民族の権利
-生態系サービスを守る先住民族の智慧と伝統-

第2回 先住民族と地域住民に学ぼう
‐伝統的知識に学ぶ生態系サービスの持続可能な利用‐
講師: 長野 義春 さん(越前市エコビレッジ交流センター)
日時: 2010年1月30日(土)
会場: 名古屋市市政資料館
企画: 生物多様性フォーラム

 P1307395.gif今回は、先住民族や地域の伝統を受け継ぐ人達がいなかったらどうなるのかを学びました。
 私達が食べている様々な食べ物や使っている薬など、先住民族に伝わってきたものを利用しているものがたくさんあります。トマトやジャガイモといったなじみの深い食べ物も先住民族が伝えてきたものです。マラリアの薬や血圧の薬なども先住民族の方々が伝えてきたものを参考にしているそうです。つまり今の私達の生活は、先住民族が自分達の伝統を引き継いでくれていたために成り立っていることがたくさんあるということです。これは、未来にも言えることです。今はまだ先住民族の中だけで伝えられていることでも、その中には食料難の時に役立つ食べ物や、多くの人を救う薬になるものなどがある可能性があります。先住民族の生活、伝統を守るということは私達のためでもあるということがよく分かりました。
 しかし現状は、先住民族が使い続けていた薬草を自分達の利益のために採取し絶滅の危機に追いやったり、先住民族が手に入れられないようにしたりしています。他にも先住民族に必要のない道路事業などを行い、先住民族の生活を破壊したということもあるそうです。先住民族を守るためには、先住民族が伝えてきた生物資源などで得られた利益を先住民族にも還元したり、先住民族の社会や生活を守ったりしないといけないのに、それが行われていないのです。
P1307398.gif生物多様性条約は、生物の保全などのイメージが強いですが、第8条J項には先住民族や地域社会の伝統的知識などを守り、それらがもたらす利益の公平な配分を奨励するとあります。そしてこれらの問題は条約の中で一番多く議論されていることでもあります。日本では、アグウェイ・グー・ガイドラインのことがあまり聞かれないのですが、開発などを行う場合に環境だけでなく先住民族の社会や文化などに影響を与えないかアセスメントをするガイドラインで、生物多様性条約のCOP7で採択されたものです。しかし、日本はそのことを話題にしていないように、積極的に先住民族の権利を守るという姿勢ではありません。先住民族の生活を脅かす事業を行ったこともあります。その日本の名古屋で開かれるCOP10に、先住民族は自分達の権利を守るために参加されます。この地で出迎える私達はもっと生物多様性条約について理解し、先住民族の伝統的知識の大切さを認識するとともに、先住民族がどのような思いを持って参加するのか知っておく必要があると思いました。
また今回の話を聞いて、先住民族の伝統のように、日本の地域社会で伝わってきた知識や食べ物も大切なものであると思いました。これからは地域で伝わっていることを見直してみようと思います。(なつ)

《info》2010.02.20 (なごや環境大学)「生物多様性条約と先住民族の権利」〜生態系サービスを守る先住民族の智慧と伝統〜

生物多様性フォーラムは、なごや環境大学の共育講座として連続講座「生物多様性条約と先住民族の権利 〜生態系サービスを守る先住民族の智慧と伝統〜」」(全3回)を開催します。

この講座は、広く一般市民に向けて、生物多様性条約においてなぜ先住民族の権利が重視されているのか、先住民族の伝統的知識がどのような意味を持つのか、そして日本の一般市民はそれに対してどのようなことができるのか、などの問題を参加者とともに学び、考える企画です。

第3回は、アイヌを例に、先住民族の人権問題の解決に取り組んでいる上村英明さん(市民外交センター代表)とともに、日本における先住民問題について考えます。
(はらの*ともこ)

【第3回】2010年2月20日 14:00〜16:30
日本は単一民族? それとも多文化共生?
-日本の中の先住民族問題-
上村 英明(市民外交センター代表/恵泉女学園大学 教授)

場所:名古屋市市政資料館 第3集会室
参加費:各500円(資料代)
問い合わせ・申し込み:info@jf-biodiversity.org
チラシDL 後期チラシ完成版.pdf

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カウントダウン2010セミナー in ナゴヤ 開催のお知らせ(2月6日)

まちにまったカウントダウン2010セミナー in ナゴヤを2月6日(土)に開催します。

今回は、生物多様性の基礎となる地域の過去・現在・未来の資源を見つめるため、エクスカーション&ディスカッション&地域食材テーマのケータリングパーティーという、贅沢な構成でセミナーを行います。

まだまだお席に余裕がありますので、ご興味のある方は、一度、お声をおかけください。
申込締め切りは2月4日(木)です。それ以降の場合は、直接、清水までお電話ください。
(080−3060−5496)

みなさまと当日、当セミナーでお会いできることを楽しみにしております。

パンフレットのダウンロードはこちら ↓
C2010セミナーパンフ表ver.3L.pdf
C2010セミナーパンフ裏ver.3L.pdf

セミナーの案内はこちら ↓
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《info》2010.01.30 (なごや環境大学)「生物多様性条約と先住民族の権利」〜生態系サービスを守る先住民族の智慧と伝統〜

生物多様性フォーラムは、なごや環境大学の共育講座として連続講座「生物多様性条約と先住民族の権利 〜生態系サービスを守る先住民族の智慧と伝統〜」」(全3回)を開催します。

この講座は、広く一般市民に向けて、生物多様性条約においてなぜ先住民族の権利が重視されているのか、先住民族の伝統的知識がどのような意味を持つのか、そして日本の一般市民はそれに対してどのようなことができるのか、などの問題を参加者とともに学び、考える企画です。

第1回は、本年11月にモントリオールで開催された生物多様性条約8条j項に関する作業部会(先住民の伝統的知識)、ABS作業部会(遺伝資源へのアクセスと利益の衡平な配分)などに参加した道家哲平さん(IUCN日本委員会・日本自然保護協会・CBD市民ネット)の講演と、参加者との意見交換を行いました。

第2回は、実際に海外の調査で先住民族の方と交流した講師の体験を交え、日本のあり方を考えていきたいと考えています。
(はらの*ともこ)

【第2回】2010年1月30日 14:00〜16:30
先住民族と地域住民に学ぼう
-伝統的知識に学ぶ生態系サービスの持続可能な利用-
講師:長野義春越前市エコビレッジ交流センター指導員/元国際湿地保全連合作業部会委員)

【第3回】2010年2月20日 14:00〜16:30
日本は単一民族?それとも多文化共生?
-日本の中の先住民族問題-
上村 英明(市民外交センター代表/恵泉女学園大学 教授)

場所:名古屋市市政資料館 第3集会室
参加費:各500円(資料代)
問い合わせ・申し込み:info@jf-biodiversity.org
チラシDL 後期チラシ完成版.pdf

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生物多様性条約における先住民族の権利に関する問題とは?

なごや環境大学共育講座(http://www.n-kd.jp
生物多様性条約と先住民族の権利
-生態系サービスを守る先住民族の智慧と伝統-

第1回 生物多様性COP10の先住民族問題を先取り!
‐COP10準備会合リポート‐
講師:道家哲平さん(自然保護協会) 原野知子さん(生物多様性フォーラム)
日時:2009年12月12日(土)
会場:名古屋市市政資料館
企画:生物多様性フォーラム

 今回は、モントリオールで行われた生物多様性条約の作業部会の報告を通して、先住民族の権利に関する問題について学びました。DSC01446.gif
 生物多様性条約が目指すことは3つあるのですが、私の中では「生物多様性の保全」や「持続可能な利用」がまず浮かび、「遺伝資源から得られる利益の公正、公平な配分」については、自分に身近なこととして感じておらず、あまり意識したことがありませんでした。そのため、先住民族の権利に関することについての作業部会とはどんなことをするのだろうという感じでした。
 今回報告を受けたのは、

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ABS作業部会

原野スキマサです。

CBD-WG8(j)(8条j項=先住民の伝統的知識)に参加していたtomoと入れ違いで、モントリオールに入りました。

ABS作業部会のようすについてはCBD市民ネットのブログにアップしていきます。

(原野スキマサ)

Montreal 番外編

  • Posted by: tomo
  • 2009年11月 6日 13:52

11月1日(日) モントリオールから高速バスで1時間30分のところにあるmagogという町に行ってきました。
091101 magog.jpgmagog湖という州立公園になっている大きな湖があり、フランス気質とイギリス気質が混ざり合った独特の雰囲気がある・・・とガイドブックにはあるものの、バス停を下りればinfomationがあるはずと思いきや、歩けども湖は見あたらず、3時間さまよってしまいました。湖があったと思ったら、やけに細長い・・・どう見ても川。大型のカモがいました。

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11月5日(木) CBD WG8(j) Montreal 4日目

今日もILC(Indigenous and local communities )のmeetingが9時前から行われています。20人ほどで、今日の議題に対する意見を発表したりしています。ILCの会議は主に英語とスペイン語なので、同時通訳の人がいて、一人で英語からスペイン語、スピーカーが変わると即座にスペイン語から英語と切り替えています。10時から会議の予定でしたが、ABSのコンタクトグループの会議が終わるのを待って、11時半からようやく始まりました。

今日は、CBDアライアンスのMiriam さんとIUCNJの道家さん、石黒さんも同席して打ち合わせがありました。COP10の時にCBDアライアンスが発行するフリーペーパーECOについてや、ほかに行うイベントについてなど簡単な確認を行いました。

今日までにいろいろわかってきたことは、思っていた以上にILCはCBD事務局と密接で、逆にあまりNGOとの連携はないことなどです。写真左は通りの風景(街路樹はほとんどカエデ)右はカルティエラタンの風景、どちらも泊まっているホテルの近くです。(tomo)
091101 street.jpg091101 qultier latin.jpg

11月4日(水) CBD WG8(j) Montreal 3日目

091104-ILCmeeting.gif会議は10時からですが、ILC(Indigenous and local communities )のmeetingがその前に行われています。30人ほどが集まっています。NGOのmeetingはありません。今日は、ABSの議題が中心なので特に念入りのようです。

1時から3時までの間に、COPの時と同じようにLunch つきの side event が行われています。今日は、sami という、北欧系の先住民族のCEPAについてのセミナーに参加しました。

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