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FORM BONN TO NAGOYA 記者会見スピーチ

FROM BONN TO NAGOYA.

ボンから名古屋へ・バトン引渡し記者会見スピーチ
2008年5月30日14:00-14:30プレスセンターにて                

(CBD COP9に参加した日本のNGO一同)

1. 今回生物多様性COP9に日本のNGOから約20名ほどが参加しました。ドイツのNGO、各国のNGOが、協力しながら本会議の合意形成に対して強力な影響力を発揮していることを目の当たりにし、深い感銘を受けました。彼らに敬意を表したいと思います。同時に2年後のCOP10開催地のNGOの責任の大きさを改めて実感しました。
2. 会議に参加して大きなインパクトを受けたことが2つあります。1つは、CBDが扱う範囲は、われわれの予想をはるかに越えて広範で複雑のものであることを実感したことです。現在日本で「生物多様性」の概念は、貴重種やその生息環境を守る自然保護の問題と受け取られています。しかし実際にはこのテーマは、国際的な不均衡問題や生物資源利用の経済的配分といった社会問題に広がり、総合的に問題解決を図らなければならない問題なのです。この複雑なテーマに対して、NGOが非常にレベルの高い議論を展開していました。食料等の自給率が低く、フードマイレージの高い日本は、政府もNGOも、もっとリアルにCBDの広いテーマを直視する必要があります。
3. 2番目のインパクトは、会議の進行にNGOの意見が大きな影響力を発揮していたという点です。私達は政府、行政とNGOが連携をとりながら政策全体を動かしている姿を目の当たりにしました。日本ではこのようなダイナミックな関係がまだ築けてはいません。そのことは、この会議に大勢参加した政府・行政関係者も認識しているはずです。私達はCOP10でもNGOがその能力を十分に発揮でき、共に政策を作り上げるような環境や体制を強く要求し、私たちもそれに貢献したいと思います。
4. 1997年の京都会議でも日本のNGOは困難を乗り越え、NGOのネットワークを形成し、会議の成功を支えました。そのネットワークは今でも強力に運動を進めています。CBDにおいても、多様なテーマで運動を進めているNGOも巻き込み、新たなネットワークを形成したいと思います。その際、広範な一般市民や青・少年層へのレベルの高い教育活動を展開していく必要があると強く感じています。

補足
COP9でドイツではThe German League for Nature and Environment(DNR) という組織とThe German NGO Forum on the Environment and Developmentという、共に1990年代初めに創設された組織が共同運営でNGOのためのプロジェクトオフィスを立ち上げた。Forumの議長であるGuenter Mitlacher氏のインタビューでは98の団体が連携して事業が進められているということで、常勤は6~7人、その他連携する団体から常時6~7人がスタッフを勤めたとのことである。
運営資金については企業からも提供の申し入れがあったが、それを断り、全額政府から資金を受けているとのことであった。彼らは本会議の1年半前にキーパーソンのワークショップを丸二日かけて行い、取り組みの基本を明記したPlatform Paperをまとめている。
日本の場合も、政府・行政に対して早急にCBD・COP10のために活動するNGOに対する資金援助のしくみを早急に立ち上げることを要望します。

全文ダウンロード→From Bonn to Nagoya.pdf

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