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[Ramsar COP10]ラムサール条約に関する国際的NGO委員会の発足が決定

2008年10月27日、韓国・天順(スンチョン)で開催された「世界湿地NGO会議(World NGO Conference on Wetlands)」において、「International NGO Committee on Wetlands(世界湿地NGO委員会:筆者仮訳)」の設立が決定しました。

「世界湿地NGO会議」はラムサールCOP10においてNGOの意見を集約するために開催されたもので、10月25日にはCEPA(セパ=広報・教育・普及啓発/Communication, Education and Public Awareness)について、同26日には各国のNGOによる湿地保全・復旧活動についての報告がなされた。

とくに途上国からの報告では、地域住民の貧困救済のためにも湿地の保全が重要であるとの主張が多かったのが印象的である。


ところでラムサール会議の前にこのような大規模なNGO会議が開催されるのは同条約史上画期的なことであり、韓国ラムネットと日本ラムネット(ラムネットはラムサールCOP10に向けて結成されたNGOネットワーク組織)が共同で行ったプロジェクトである。日本からは100名以上、韓国から150名以上、6地域31カ国400人以上が参加する大規模なものとなった。

この成功を1回限りのものにしないためにも国際湿地NGO委員会の設立は必須であった。事務局提案では、インターネットでの議論を利用して検討を進め、次回ラムサールCOP11までに国際的なプラットホームづくりを進めていこう、というものであった。これに対して名古屋から参加している辻淳夫さん(JAWAN=日本湿地ネットワーク 共同代表/藤前干潟を守る会 代表)が、「ラムサール登録地はどんどん増えているのに、しかし湿地を巡る問題は解決するどころか、悪化の一途をたどっている。これはラムサール湿地を守る主体である各国政府が、NGOの声に耳を傾けていない結果だ。NGOの意見を条約会議のメインストリームにのせるためにも、世界中のNGOの声を1つにまとめることが重要。そんなにのんびりしていてはいけない」と発言し、多くの賛同を得た。その結果、「準備委員会」の設置が決定し、各国から辻さんなど9名ほどの運営委員が立候補によって選出された。

次回ラムサールCOP11開催地であるルーマニアの代表は、当初、「私たちの国では、今回のようなNGO会議を開催する自信がない」と発言していたが、この委員会設立を受けて「みなさんの協力を得れば、なんとかがんばれるかもしれない」と心強い発言を行った。
(原野スキマサ)

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