- 2008年11月16日 11:43
- CBD/COP10に向けて | Japan Civil Network for CBD:CBD市民ネット
2008年11月13日の夕刻から、GEIC(東京・渋谷区)で「生物多様性条約市民ネットワーク(仮称)」設立準備会の第2会合が開催された。
この会合はCBD/COP10に向けた市民サイドのプラットホーム設立準備のためのもので、第1回会合は去る9月30日には「生物多様性条約COP10市民プラットフォーム」という仮称で開催されている。その際の議論で「CBD/COP10ではCOPだけではなくカルタヘナ議定書のMOP5も開催される。"COP10"という名称では、MOPについての取り組みを行うのかどうかが不明」とか、「NGOだけでなく、企業や研究者などさまざまなセクターの人びとも関わるべきだ」などという意見が出された。これを受けて呼びかけ人が話し合い、今回の会合の名称が決定された。
会の冒頭では、呼びかけ人のひとり・草刈さん@WWFジャパンから、第1回会合の経緯が紹介され、続いて各地での活動状況が参加者数人から報告された。
次に呼びかけ人が作成した「生物多様性条約市民ネットワーク(仮称)趣意書(たたき台)」について、呼びかけ人・日比さん@コンサベーション・インターナショナル(CI)から説明があり、参加者全員での確認・検討が行われた。ここでのおもな発言は下記の通り。
(「たたき台」については、この記事の末尾に添付)
▽さまざまなセクターから参加を募るため、参加者同士で意見が対立する場合も予想されるが、それによって参加の可否を決定することはしない。
▽ローカルな個々の問題(たとえばある場所のダム建設問題など)について、個別のグループ・作業部会などで検討する可能性はあるが、ネットワーク全体として取り組むことを目的としない。
▽ネットワーク形成のためになるべく多くの人に広報すべきであり、そのための専門的な態勢も必要である。
▽「対立する意見」があるのは当然であるが、生物多様性条約およびカルタヘナ議定書の目的に反するものは個々には含まれないはずである。これを明確に文書化しておいた方がよい。
▽全国規模のネットワークは1つにまとまった方がよい。
▽ファンドレイジングを考えると、なるべく早く設立する必要がある。もしくは、ファンドに関しては先行してスタートする必要があるかもしれない。
このような議論があり、設立総会のスケジュールについて検討された。
呼びかけ人は「12月中くらいまで参加を呼びかけ、1月くらいに設立総会をしたい]というイメージを持っていると発表。これを受けて参加者で日程調整を試みたが、それぞれの都合がぶつかり合い、日程については後日調整することとなった。
また、この日程調整のためと情報共有のためにWebカレンダーの利用が提案された。
カレンダー 試作版
これらの検討事項に関してはこの会合で固定されたわけではなく、11月18日に名古屋で開催される「生物多様性市民会議」に草刈・道家の両氏が参加し、「CBD市民ネット」の方向性を伝え、市民会議との"合流"を検討することとなった。
その後、会合は第2部へと移行し、CBD/COP9でドイツのCOP9プロジェクトリーダーを務めたギュンター・ミットラッハーさんを交えての意見公開が行われた。
(原野スキマサ)
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生物多様性条約市民ネットワーク(仮称)設立準備会資料
本資料は、CBDCOP10/MOP5に向けて必要な組織体制を整備するために市民社会の有志で集まり作成した資料で、目的および原則、運営方針を検討するためのものです。
生物多様性条約市民ネットワーク(仮称)趣意書(たたき台)
生物多様性条約(以下、CBD)第10回締約国会議(以下、COP10)およびカルタヘナ議定書第5回締約国会議(以下、M0P5)が、2010年10月に愛知県名古屋市で開催されます。CBDは、自然保護や生物/遺伝資源の利用に留まらず、貧困問題、気候変動の緩和・適応、先住民族の権利・伝統的知識、生物資源や生態系サービスの持続可能な利用・利益の公平な分配なども含む広範な条約です。この条約の目的を達成するためには、多様な主体が参加し、ローカルからグローバルなレベルで取り組むことが必要です。この条約は特に市民社会の参画を重視しており、日本の市民社会にとってもCOP10/M0P5は、重要な意味を持つ会議となります。
私たち市民社会は、CBDの目的の達成に向けて、これまでに蓄積した知見と経験を共有し、締約国はじめ多様な主体に対して、地球規模課題の解決に向けた合理的な提言および情報発信を行うために、「生物多様性条約市民ネットワーク(仮称)(略称:CBD市民ネット)」を設立します。
準備会(11月13日)での検討事項(市民ネット設立にあたっての検討事項)
目的
生物多様性条約の目的(第1条)に賛同し、その目的の実現に向けて地球市民の立場から参画する。
活動にあたっての基本原則
・ 十分な公開性と透明性を保障する民主的な運営に努め、できるだけ全ての構成員が合意できる意思決定プロセスを尊重する。
・ いかなる差別や偏見に基づく発言、行為、議決権の行使も許容しない。
・ 生物多様性が地球規模の課題であり、COP10/CMP5が国際社会のための意思決定の場であることを明確に認識し、地球市民としての考え方および行動を尊重する。特に、生物多様性の喪失によって、最も直接的かつ甚大な影響を被る開発途上国の人々への責任を持って取り組む。
・ 提言の形成など、各種の活動における討議と決定のプロセスを尊重する。
・ 目的に対して合理的かつ有効な成果重視の活動を追求する。
・ 加盟メンバー、ステークホルダー、支援者へのアカウンタビリティを担保する。
・ 加盟メンバーや広範な市民社会との合意に基づく、コンプライアンス(法令の遵守)を尊重した活動を実施する。
活動
・ 市民社会の多様な主体間の情報共有の場をつくる
・ 生物多様性条約に関する普及啓発をおこなう
・ 関係組織に対し、関連会議における市民参加の場を確保するための意見・要望を伝える
・ 海外の市民社会とのフォーカル・ポイントとして機能する
・ 国内外の生物多様性保全の推進にかかる提言をおこなう
組織・役割・権限
会議 総会 幹事会
役員
代表の置き方 共同代表制 または 代表・副代表制
幹事 選出方法・人数
地域・ジェンダー・世代バランスの考慮、特に、
監査 選出方法・人数
会員 団体会員と個人会員 議決権の有無 会費制の可否
*シンプルな会員制度
議決事項 趣意書と規約の制定・改正、決算の承認
事務局
実行組織 ユニット(仮)の設定の仕方(課題毎か業務ごと)
幹事会との関係(ユニットにどこまでの権限を与えるか)
ネットワークの活動イメージ
個別・地域案件に対しては対話の場を提供するなどの支援重視し、ネット全体の活動としては、CBDへの市民参加の過程を実現する
ネットワークの活動期間
案1 COP10まで(2010年12月31日)
案2 日本の議長国期間(2012年 COP11まで)
案3 COP10後の後継組織設立を検討後、解散
予算・会計
幹事会が予算編成、総会で決算の承認を受ける
事務局経費、活動経費は協賛金、寄付金、助成金その他
以上
CBD市民ネット(仮称)趣意書(たたき台)PDFダウンロード CBD市民ネット準備会-趣意書(ver1.1)2008.1113.pdf
2008.12.20追記
CBD市民ネット第2回準備会 議事録 PDFダウンロード CBD 市民ネット第二回準備会議事録20081113.pdf